邦夫氏離党…与謝野氏、舛添氏との連携視野に来月にも新党(スポーツ報知)

 自民党の鳩山邦夫元総務相(61)は15日、自民党執行部に離党届を提出した。同日都内で会見し、与謝野馨元財務相(71)、舛添要一元厚労相(61)らとの連携も視野に、4月末からの連休前に新党結成を目指す意向を表明した。政界再編を誘発する「爆弾」が投下されたが、ジャーナリストの上杉隆氏は「自民党への影響はさほど大きくない。むしろ、邦夫氏が去って大喜びかも」と分析した。

 邦夫氏がついに自民党を離党、「鳩山新党」結成に動き出すことを表明した。

 「自民党の最大の失敗は民主党に政権を取られたこと。国が滅びの道に入っていく最悪の事態を、最悪の負け方をした自民党では食い止めることはできない。新党を作って強力な野党として頑張っていくことがいいと思った」。この日午後、邦夫氏は、秘書を通じて自民党本部にいる大島理森幹事長に離党届を提出、受理された。併せて、園田博之幹事長代理も役職辞任を申し出た。昨夏の衆院選での大敗から一向に支持率が回復しない自民党に激震が走った。

 「鳩山新党」の結成は「5月の大型連休前」を想定。「私は黒子でも縁の下の力持ちでもいい」と話し、新党のメンバーに与謝野、舛添両氏の名前を挙げた。邦夫氏は自分を坂本龍馬に例え、「鳩山邦夫という坂本龍馬が薩長連合のように2人を結びつけたい」と鼻息荒く語った。ちなみに、邦夫氏によれば、龍馬は邦夫氏の遠い親せき(邦夫氏のいとこの妻のいとこが、龍馬の姉のひ孫)だという。

 しかし、切れの悪さも見え隠れ。「これは党内抗争ではない。自民党と協力して一緒になって日本の社会主義化を防ごうということ」。いつもは舌鋒(ぜっぽう)鋭く批判する邦夫氏だが、「(自民党の)谷垣禎一総裁、(民主党の)小沢(一郎)幹事長を批判するつもりはない」と強調。今後は、第三勢力として、自民党との連携に意欲を見せた。

 「金持ちの道楽」という自民党内部からの批判には「道楽で政治なんてやりません!」と切れた邦夫氏。新党に合流する人数や与謝野、舛添両氏以外の名前については、「人様の前では言えない」と口をつぐんだ。新党成功の確率を聞かれ「8割、9割と答えたい」と胸を張った邦夫氏だが、その先行きは不透明と言わざるを得ない。

 ◆鳩山 邦夫(はとやま・くにお)1948年9月13日、東京都生まれ。61歳。71年、東大法学部卒。田中角栄元首相と父・威一郎の秘書を務めた後、76年に政界入り。無所属―自民―新進―民主―無所属―自民と渡り歩き、当選11回。歴代内閣で文部相、労相、法相、総務相を歴任。「知人の知人がアルカイダ」など失言を多発することでも知られる。大祖父は元衆院議長、祖父は元首相、父は外相、兄は現首相。趣味はチョウの収集と料理。家族はエミリー夫人と2男1女。

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